うまぶどう15%

能楽鑑賞譚

鼓2
さてさて、無事に能楽会も盛況のうちに終わりました。
総勢約60名。演者の方を含めての数ですが、なかなかにエネルギーが動いた会になりました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

7回を数えたチェンバロの会は、いつも20名前後のお客様ですので、今回はアトリエ倭空間オープン以来の大賑わいでした。

朝から静かな雨が降る空模様でしたが、お客様がいらっしゃる時間や、お隣の控えの間から演者の方が出入りされる時間には、雨が止んでくれていました。
お着物の方も目立ったのですが、本降りになったのはお客様がお帰りになった後でしたので、なんだかそのあたり、お天気に助けられた感があります。

しっとりとした雰囲気の中、会場の入り口には大きな芍薬の花が飾られ、
皆様をお出迎え。

遠くからいらっしゃる方には、会場の隣の小間でゆっくりお昼を召し上がって
頂き、観劇へのモチベーションは少しずつ上がっていきました。

さあ、いよいよ鑑賞会。
能楽堂でもなく、能舞台が組んであるわけでもない、フラットな空間で能楽鑑賞。
ゆえに客席の私たち自体もそのまま舞台装置と化し、演者達との緊密な関係、一体感は醸されました。

一言で言えば濃密な時間だったなぁと_。
観世流の能楽師の方たちも、お客様たちがすばらしかったとおっしゃっていたのですが、きっとそれは、衣擦れの音も響く中での一体となった緊張感の中での客席との創り合いが生まれたためかと思われます。

五つの演目は優雅に演じられ、最後の鞍馬天狗での謡と鼓みの奏ぜられる中、仕舞い手の鬼気迫る臨場感は私たちの心に一刺しとなったようです。

準備の段階から私たちは家の設えなど、主人と急ピッチで整い合わせも行なっておりましたので、こちらにゆっくりと書き込みをできるまでにここまで時間のかかりました。

ゆっくりと振り返るまでの時間だったのでしょうか。
とにかく密度の濃い時間が流れておりました。
味わってみて初めてわかるもの、そんなワクワクをいらしてくださった皆さんと共有したひと時でした。

お煎茶道の先生が入れてくださったお茶も甘くて味わい深く、
かわいらしいお菓子は和みました。

日本の伝統芸能がこのようなときを重ねてそれぞれの心に引き継がれていくという意味でも素敵な会になりました。
観世流の皆様もありがとうございました。

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